永世七冠（7つのタイトルをそれぞれで定められた規定の回数だけ獲得）を達成した羽生善治氏に国民栄誉賞の授与が検討されているという。
羽生善治达成了永世七冠（在规定回数中获得了7个头衔），如今正在讨论是否授予他国民荣誉奖的事项。
注：七个头衔分别是：名人、龙王、王位、王座、棋王、王将、棋圣。永世”称号的规定依头衔而异，举个例子：成为“永世龙王”的条件为“连续获得5期”或“通算获得7期”。
藤井聡太四段の29連勝に「ひふみん」ブームと、今年話題が多かったプロ棋士たちだが、ちょっと気になるのがその収入。
还有藤井聪太四段的29连胜、再加上“一二三”爷爷的热潮，今年很多专业棋士成为了大热话题，令世间在意的是他们的收入。
スポーツのような「興行」がない将棋のプロは、一体どうやって稼いでいるのだろう？
和运动选手不一样，没有“出演收入”的专业将棋棋士们，到底怎么挣钱的呢？
プロ棋士を支える「日本将棋連盟」収益の約7割はスポンサー料。タイトル戦の主催はほとんどが新聞社だった。
支持着专业棋手的机构“日本将棋联盟”的收益约70%来自于赞助费。头衔战的主办方基本上都是新闻社。
そもそもプロ棋士といわれるのは「日本将棋連盟」に所属する棋士のことで、現在は約160人。プロ棋士の主な収入は、日本将棋連盟から支払われるお金だ。
原本所谓专业棋士指的是所属于《日本将棋联盟》的棋士，现在约有160人。专业棋士的主要收入来自于日本将棋联盟所支付的料金。
日本将棋連盟の収益は、将棋関連グッズの売り上げや将棋教室の指導料などさまざまあるが、大部分はスポンサー料。これは「竜王戦」「名人戦」をはじめとするタイトル戦などを開催する際、主催社から支払われる契約金のこと。
日本将棋联盟的收益来自于将棋相关周边的销售额、将棋教室的学费等各个方面，大部分还是来源于赞助费。这指的是以“龙王战”“名人战”等头衔战为首，举办各种头衔战的时候，由主办方所支付的合同款。
昨年度の収支予算書によると、経常収益25億9541万円に対して、棋戦契約金は17億9500万円。収益の7割近くにもなる。
从去年的收支预算书来看，在25亿9541万日元的经营收入中，棋战的合同款就有17亿9500万日元，占了收益的近7成。
ちなみに、つい最近までタイトル戦の主催はほとんどが新聞社だった。タイトル戦の棋譜を新聞に掲載すると、それ目当てのファンが新聞を購読するので、新聞社にもメリットがあるということらしい。
顺便一提，直到最近，头衔战的主办方基本上是新闻社。将头衔战的棋谱登载在报纸新闻上，就会有很多以此为目标的粉丝们纷纷购买，新闻社也将增加收入。
しかし今年、この状況にも変化が。ドワンゴが2015年から主催する「叡王戦」を、日本将棋連盟はタイトル戦に昇格すると発表。「7大タイトル」だったタイトル戦は「8大タイトル」となった。
但是，今年情况有变。日本将棋联盟宣布将DWANGO从2015年开始主办的“睿王战”头衔升级。将原本的“7大头衔战”扩充至“8大头衔战”。
連盟と主催社の契約金額は非公表ながら、竜王戦、名人戦に次ぐ3番目のランクになるという。今後もネット企業の参画は進むかもしれない。
虽然联盟与主办方的合同金额未被公开发表，但是睿王战成为继龙王战、名人战之后，排名第3的头衔战。今后还有可能推进互联网企业参与企划。
プロ棋士の主な収入源は「賞金」「対局料」「普及活動のギャラ」。対局料はクラスによって大きく異なる。
专业棋士的主要收入源为“奖金”“对战费”“普及活动出场费”。对战费根据棋士等级的不同有着很大差异。
賞金
奖金
公式戦などで勝ち上がったときに得られる。竜王戦の優勝賞金がもっとも多く、4320万円。優勝以外にも、予選トーナメントを勝ち上がったときなど、段階的に賞金が設定されている。
这是指在正式比赛中取胜而获得的奖金。龙王战的优胜奖金最高，为4320万日元。除了优胜之外，在淘汰赛预选中取得胜利，也设置了各个阶段的奖金金额。
対局による参稼報奨金
根据对局来结算的报酬
参稼報奨金とはすなわち「対局料」。棋士にはA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組という5段階のクラス分けがあり（前年度の成績により決定）、どのクラスにいるかで対局料が大きく異なる。
年度报酬也就是所谓的“对局费”。棋士分为A级、B级1组、B级2组、C级1组、C级2组这5个等级（根据上一年度的成绩决定排位），身处不同等级对局费也有着巨大差异。
棋戦にはトーナメント方式以外に、年間を通しておこなわれるリーグ方式の「順位戦」がある。トーナメントの場合は負けた時点でそれ以降の対局料は発生しないが、上記のクラスごとに対局をおこなう順位戦は、年間の対局数が保証されている。
棋战的对决除了淘汰制之外，还有以年间为单位举行的联赛“顺位战”。在淘汰制的对局中，一旦输了就无法再参加对局，也就不会产生相应的对局费。但是，以上述等级为划分举行顺位战，就能够保证年间的对局数。
なので、この対局料がサラリーマンでいうところの「基本給」にあたると考えていいだろう。もっとも低いC級2組で、月額15万円ほどになるそうだ。
所以，可以认为这个对局费就相当于工薪阶层所谓的“底薪”。等级最低的C级2组每个月约为15万日元。
普及活動の報酬
普及活动的报酬
将棋教室などアマチュアへの指導をはじめ、将棋の普及活動に参加することで得られる報酬。最近は藤井四段の活躍もあって、将棋教室に通う子どもが増えているのだとか。
这是指以在将棋教室知道业余爱好者为主，参加将棋普及活动获得的报酬。最近，因为藤井四段的活跃，报名参加将棋教室的孩子们有所增加。
日本将棋連盟は、毎年「獲得賞金、対局料ベスト10」を公開している。以下が2016年のランキングだ。
日本将棋联盟每年都将公开 “获得奖金、对局费BEST10”。以下为2016年的排名。
1位 羽生善治 三冠/9,150（11,900）
2位 渡辺 明 竜王/7,390（4,577）
3位 佐藤天彦 名人/5,722（2,616）
4位 糸谷哲郎 八段/3,543（5,531）
5位 山崎隆之 八段/3,206（1,346）
6位 郷田真隆 王将/3,185（2,467）
7位 豊島将之 七段/2,492（2,459）
8位 丸山忠久 九段/2,210（1,106）
9位 三浦弘行 九段/1,997（1,989）
10位 深浦康市 九段/1,849（2,373）
※単位は万円、金額は推定。カッコ内は2014年の獲得額
※单位为万日元、金额为推定金额。括号内是2014年的获得金额。
トップの羽生氏でも約1億円。野球やサッカーなどのプロスポーツと比較すると少ない印象だが、将棋記者によると、タイトルを取って有名棋士になれば、上記以外にもさまざまな収入があるという。
TOP的羽生先生有约1亿日元。虽然将棋对比与棒球、足球等体育运动，给大家一种收入较少的印象，但是根据将棋记者所述，如果棋士通过头衔战成为有名棋士的话，除了上述三种收入之外还有各种各样的收入。
「タイトル戦の時の解説や、将棋雑誌への寄稿や戦術書の執筆といった仕事があります。ユニークなものになると、カレー好きで有名な森内俊之九段がカレーのイベントに出演したり、スイーツ好きで有名な糸谷哲郎八段は、スイーツを食べながら将棋を語るイベントを開催していました」
“还有头衔战时的解说、将棋杂志的投稿、执笔战术书等工作。再举一些独特的例子，以喜欢咖喱闻名的森内俊之九段出演了咖喱的宣传活动，喜欢甜点闻名的糸谷哲郎八段还举办了一边吃甜点一边讲述将棋的活动。”
しかし、ここまで稼げるのは一部のトッププロに限った話。トーナメントで負ければ対局料も賞金も入らないし、リーグ戦（順位戦）でクラス降格になれば「月給」も大きく減る。
但是，能够赚到这种程度的也只是一部分处在尖端的专业人士而已。输掉淘汰赛的话也没有对局费也没有奖金，在联赛（顺位战）中降级了“月薪”又有着大幅度下降。
C級2組にも入れない「フリークラス」に所属するプロ棋士もおり、対局に勝てない棋士のお財布事情は深刻だ。
还有些进不了C级2组，以自由级别所属联盟的专业棋士，赢不了对局的棋士的钱包真是十分艰难。
「東大に入るより難しい」なんて言われることもあるプロ棋士への道。でもその先には、さらに過酷な弱肉強食の世界が存在しているようだ。
人称“难度高于考入东大”的专业棋士之道。不过，成为专业棋士之后，还有一个更为残酷的弱肉强食的世界存在。
本翻译为沪江日语原创，未经授权禁止转载。
相关阅读推荐：
历史是否在循环：100年前“逼”日本人结婚的明治民法
2017年“这本推理小说了不起”BEST10